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インプレッション ツール・ド・フランスでポガチャルが駆るCOLNAGO V4Rsとは?

毎年この時期は寝不足になりますね。でも楽しいからつい夜更かしして観てしまうんです。

そう、今年もツール・ド・フランスの季節がやってきました。
既に10ステージほどを終えた今年のツール・ド・フランスですが、現在個人総合首位の証であるマイヨジョーヌを着用しているのはUAEチームエミレーツのタディ・ポガチャル選手です。

今年のジロ・デ・イタリアで優勝し、悲願のダブルツール(ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスの両方で優勝すること)制覇に向けて邁進している彼が駆るバイクが COLNAGO V4Rs です。
わかりやすく言い換えればCOLNAGO V4Rsは世界一の選手が乗っているバイクと言えるかもしれません。

V4Rsは、コルナゴの「V」を継承する、勝つためのロードバイク。
今回はそのCOLNAGO V4Rsを掘り下げてみます。

バイクのスペックは以下の通り

【COLNAGO V4Rs】

・サイズ:455

・コンポーネント:SHIMANO DURA ACE

・ホイール:SHIMANO DURA ACE WH-R9270 C50

・タイヤ:PIRELLI P ZERO RACE(クリンチャー運用)

・ハンドル:COLNAGO CC.01(ハンドルステム一体型)

乗らせていただいた私の身長は170cm。適正フレームサイズはワンサイズ上の485ですが、インプレッション用にお借りできたのは455サイズ。トップチューブがやや短いのでハンドルまで若干詰まり気味のポジションではありましたが、ステム(ハンドル)位置もある程度下がっており、思ったよりは違和感なく乗ることができました。

ファーストインプレッションは「気持ちよい」

平坦、登り、下りといくつかのシチュエーションで乗ってみました。

とにかく軽くて気持ちが良い。
クリンチャー仕様だし、ホイールはもっと軽いものや掛かりの良いものもあると思いますが、DURA ACE C50のホイールを履いたこの組み合わせがバランスの良さに寄与しているのかもしれません。乗った瞬間から「乗ってて楽しい」「え?これ欲しいかも!」と感じたのがファーストインプレッションでした。

超高水準でのバランスの良さが最大の特徴

乗ってみて感じたV4Rsの特徴は「バランスの良さ」です。
特に前後バランス。フロントが軽すぎてバランスが悪いということも無く、ダンシングで車体を振ったときのリアの軽さや返ってくる感覚が心地良い。加速時のリアのもたつきのような感覚もほぼありませんでした。恐らく多くの方が初めて乗った時から扱いやすく感じるのではないでしょうか?

もちろんハイエンドバイクらしく超軽量であり、剛性は非常に高く、反応性も良いです。
そうなると通常はトレードオフとして硬さを感じたり長時間乗った場合に疲労につながりそうですが、そういったネガティブな印象はほとんど無く、とにかく快適で乗っていて気持ちがよかった。

こんなことを言うと怒られそうですが、あまり特徴がないバイクを評価する際にバランスが良いなどと形容することがありがちですが、このV4Rsの場合はライダーとの一体感を生むようなバランスの良さが直接「速さ」にもつながっていると感じます。
実際に普段から走っているコースでのインプレッションだったためログを見返すと、決して頑張ったわけでもなく、むしろ乗り心地よく快適だと思っていた区間で普段より速いという結果だったことがそれを証明していると思います。

またそれ以外にもCOLNAGOが公表しているように「空力の良さ」も速さに影響しているでしょう。
ステム一体型のハンドルも空気抵抗低減に大きく影響しているようです。(※COLNAGO公表:90rpmで50km/hでペダルを漕いだ場合、V3Rs Discと比較して27.7Wを低減)

マイナス面は価格?

これと言ってネガティブな印象が無いが強いて言えば価格でしょうか?
価格はフレームセットで税抜860,000円、税込946,000円。PREMIUM PACKAGEという完成車パッケージも数パターン用意されており、今回インプレッションした組み合わせ(DURA ACE Di2、COLNAGO CC.01、WH-R9270 C50TL)は税抜1,640,000円、税込1,804,000円です。

正直、簡単に手が出せる価格とは言えませんが他ブランドのハイエンドモデルと比較した場合、必ずしも高すぎるわけでもないというのが実情です。

もう一点、WEB上のデザインとカラーのラインナップを見て「これだけの価格だし、もう少し高級感のあるカラーがあると良いのに。」と思っていました。
ちなみにV4Rsは後から追加されたカラーを含めると全9カラーもの展開があります。ハイエンドバイクのカラーは1~2種類というブランドが多い中9種類もあるのはすごいことですが、これと言って物欲を刺激するデザイン・カラーが無かったのが本音でした。

ですが、今回試乗したRVWH[ White ]というカラーはシンプルかつ近くで見ると高級感があってWEB上で見るよりもはるかに良い印象で、正直「あり」なカラー。ほかのカラーも同様に実物の方が綺麗且つ高級感のある仕上がりになっていると思われます。

こんな方におすすめ

レースを走る方、それから1日に150km、獲得標高2000mといった距離も強度もある程度あるようなサイクリングをする方には最適だと思います。またV4Rsは意外と乗っているサイクリストが少ないと思うので他の人とは被りたくない方や、伝統のあるCOLNAGOを所有したいという方にもおすすめです。

 

今回のインプレライダー

スタッフ:長野

スタッフ:長野

 

 

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