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WAHOOのアップデートされたGPSサイクルコンピューターをチェック! 

走行ルートの把握によるナビゲーションから、ペース配分の最適化といったライドサポート役として、もはやサイクリングシーンには欠かせない存在となったGPSサイクルコンピューター。

UCIワールドツアーチームやプロトライアスリートも使用するWahoo ELEMENT ROAM(エレメント ローム)と、ELEMENT BOLT(エレメント ボルト)、そしてマルチスポーツGPSウォッチのELEMENT RIVALをピックアップ。

毎日ロードライドを楽しんでいるスタッフが紹介する。

ELEMENT ROAM

ELEMENT ROAM

WahooのフラッグシップGPSサイクルコンピューターとしてアップデートされたELEMENT ROAM。

特筆すべき機能として、挙げられるのが次の6つの機能だ。

  • デュアルバンドGPS
  • 64色カラースクリーン
  • 32GBメモリー
  • アウトドアワークアウトwith Wahoo X
  • サミットセグメント
  • Supersapiensグルコースセンサーシステム連携

ELEMENT ROAM

それでは、それぞれの機能について特徴を紹介しよう。

デュアルバンドGPS

従来のシングルバンドGPSではGPS信号が建物で遮られる都市部や山影、樹木で遮られる森林地帯で受信エラーが起こりがちであったが、デュアルバンドGPSの採用によりエラーが低減されている。

最もルートを確認したい都市部、そしてルートを見失う事が走行に大きく影響を与える山中のグラベルライドなどで威力を発揮する。

 

64色カラースクリーン

多色64カラーのハイコントラストスクリーンによりユーザーはワークアウトの画面を容易に認識できる他、色分けが施された、チャート、グラフ、データフィールド、そしてより詳細なマッピングデータが視認しやすい。

峠での登坂中などの状況で即座にスクリーンからの情報を読み取れるのは大きなアドバンテージに繋がるだろう。

 

32GBメモリー

容量アップによって、より多くのマッピングデータやルートの管理、保存が可能に。

17時間の稼働時間を持つバッテリーと合わせて、これまで以上に長距離のルートを走行する事ができる。

 

アウトドアワークアウト with Wahoo X

屋内外を問わずWahooのトレーニングソリューションに接続する事でシームレスにエコシステムに統合。

Wahoo Xのサブスクリプションと同期し、屋内外のワークアウト履歴にアクセスが可能になった。

もちろんKICKRスマートトレーナー他、Wahooのデバイスとペアリングが可能で、より充実したワークアウト環境が得られるようになっている。

 

サミットセグメント

プリロードされたルート内の登り坂を自動的に検出、スクリーンに登り坂に関する情報を表示し、ヒルクライム時のペース配分に役立てる事ができる。

色分けされた表示は視認性に優れ、素早い状況の把握が行える。

 

Supersapiensグルコースセンサーシステム連携

走行中に専用アプリを使用せずに、ROAM上でグルコースデータの確認が可能。

エネルギー摂取のタイミングが効率的に行える。

 

この他、USB-C充電による充電時間の短縮や操作しやすい大きめな凸型ボタン、クイックルックLEDなどユーザビリティを向上させる機能が盛り込まれている。

 

スタッフ コメント

使用してみて一番に感じたことは画面の見やすさです。

普段使用しているガーミンも見にくい訳では無いですが、ROAMは文字が見やすく感じました。

また、表示項目を画面の拡大・縮小で表示できる所も使いやすく良かったです。

 

クイックルック LEDも非常に使いやすく、ゾーン表示についてはカラーLEDを採用しており、一目でわかるのもグッドポイントでした。

私ならゾーン表示は心拍に割り当てて使いますね。心拍はゾーン、パワーは数字で見ておきたいというのもありますから。

 

ガーミンと一番違いを感じたのはSTRAVAのライブセグメント機能です。

セグメントが近くなると上部のLEDがオレンジに光り、セグメントまでの距離を表示してくれます。

セグメントが始まるとPRタイムやKOMタイム、残り距離や勾配等の情報が表示され、よりセグメントに集中させてくれます。

 

また、データをエレメントアプリにあげるだけでSTRAVAの結果を確認できる所も大変気に入りました。

 

トレーニング思考の方や日頃セグメントの記録更新を頑張っている方にROAMは是非おすすめしたいです。

左 ELEMENT ROAM 右 ELEMENT BOLT

左 ELEMENT ROAM 右 ELEMENT BOLT

 


ELEMENT BOLT

ELEMENT BOLT

ELEMENT BOLT

昨年アップデートされたELEMENT BOLT。

充実した機能を備えた事でより使いやすいモデルへと生まれ変わった。

 

64色カラースクリーン

ROAM同様に64色ハイコントラストスクリーンを採用。

高い視認性によってライドデータの把握を行う事ができる。

2.2インチのスクリーンには耐久性に優れ、傷がつきにくいゴリラガラスを採用しているので、携行時には鍵などによるひっかき傷といった事にも安心と言える。

 

スマートナビゲーション

上位モデルのROAMに搭載されていたスマートナビゲーションをBOLTに採用。

ルートから外れた際に自動的にりルートを行う他、目的地の変更やスタート地点への戻りルートの設定などスマートフォンを使用する事無く、BOLT本体で行うことができる。

 

カラーハイライトフィールド

スクリーン上部に、インジケータ表示として特定のデータを設定でき、瞬時に設定データが認識可能。

 

16GBメモリー&15時間駆動のバッテリー

16GBメモリーの採用で多くのルート情報をプリロードする事ができ、バッテリー容量の増加によって長距離長時間の走行を可能にしている他、ELEMENT ROAM同様にサミットセグメントやWahoo Xのワークアウトメニュー、Supersapiensセンサーとの連携も可能だ。

 

スタッフ コメント

まず初めに、改めてWAHOOはROAM、BOLT、RIVALに限らず「ELEMNTコンパニオンアプリ」が良く出来ていると思います。

表示項目設定はもちろん、STRAVAやTraning Peaks、Reliveなど普段から使っている他アプリとの連携もアプリ内での操作で非常に簡単に行うことが出来ました。

 

実際にBOLTを使用した感想としては、クイックルックLEDや64色カラースクリーンなど色による視認性の良さが一番良かった部分です。

予めFTPを設定し、パワーゾーンをLED表示させる状態で使用していましたが、特に集中して踏んでいる時やヒルクライムをしている時など、画面の数字までしっかりと見る余裕が無いというような場面でも、視界の中に色が見えることで、“今どのゾーンで走っているか“が分かります。

それによって走行中のストレスも減りますし、結果的にトレーニングの質が上がるといったメリットがあると思いました。

また前作からの変更点である物理ボタンは使いやすく、これから寒い時期にグローブ装着のままの操作には良いと思いました。変更前のようにボタン部分に雨や汗が溜まらないのも細かい部分ではありますが嬉しい改善点です。

ELEMENT ROAM

 


ELEMENT RIVAL GPS

ELEMENT RIVAL GPS

ELEMENT RIVAL GPS

Wahoo初のリストウォッチとしてリリースされたELEMENT RIVAL GPS。

持った瞬間に分かる軽さは、スピードを競うアスリートにとって大変魅力的だ。

機能面での注目は、タッチレストランジションテクノロジー。ELEMENT ROAM、ELEMENTBOLTと組み合わせて使用する事で、トライアスロン競技におけるトランジション時にリストウォッチを操作する事なく、スイムからバイク、そしてランへとそれぞれのログを残す事ができる。トランジション時に忘れてしまう区間ごとのボタン操作だが、このELEMET RIVAL GPSでは心配無用だ。

ワークアウトデータはWahooコンパニオンアプリを通じてStravaをはじめとしたサードパーティーのプラットフォームにアップロードが可能。もちろんWahoo KICKRスマートトレーナーとの連携も可能だ。

 

スタッフ 長野 コメント

とにかく軽い!というのが第一印象。見た目から想像するよりずっと軽いのですが、これは日常的に装着している時にストレスを感じることも無く非常に良かったです。ランなどほかのスポーツをするときにはさらにこの軽さはメリットとなると思います。

今回は日常使いからライドまで使用しましたが、主にBOLTと同時に使用し、ライド中の心拍計として連動させました。

実際の心拍計としての精度は「まぁ悪くはない」というのが率直な印象。

ELEMENT RIVAL GPS

やはり電極タイプ(胸バンド)による計測と比べると、時々計測できていなかったり、反応が遅いなど少し劣る部分はありますが、胸バンドによる締め付けなどの煩わしさと比較するとこれはこれで非常に楽な部分があるのは確かです。また日常的に装着しているのでライドの際に「つけ忘れた!」ということが無いのも良かった点です。

私は本格的なトレーニングやレースの時は電極タイプのもの、それ以外の日常使いではRIVALを心拍計として使うのは「アリ」だと思いました。あとは週間の累積走行距離が表示されるのもモチベーションアップにも繋がりますし、睡眠データが取れるのも個人的にはメリットを感じました。

最後に充電の持ちについて。週初めに充電して、2回のライド(いずれも6時間程度)と普段の通勤での移動(往復1時間強)を含めても丸々1週間は持ちました。いろいろ試すために多くの操作をして、これだけバッテリーが持つので、この点においてもストレスはありません。

開発も進んでいると聞いていますので、今後のアップデートでどんなことが出来るようになるのか楽しみです。


  • WAHOO ELEMENT ROAM
  •  本体サイズ:90.5mm x 59.5mm x 20.5mm
  •  画面サイズ:68.6mm
  •  画面タイプ:64色
  •  画面解像度:240 x 400
  • 重量:93.5g
  •  バッテリー:リチウムイオン
  •  目安稼働時間:最大17時間
  •  GPS機能:内蔵
  • WAHOO ELEMENT BOLT
  •  本体サイズ:70.7mm x 47mm x 21mm
  •  画面サイズ:55.9mm
  •  画面タイプ:64色
  •  画面解像度:320 x 240
  • 重量:68.04g
  •  バッテリー:リチウムイオン
  •  目安稼働時間:最大15時間
  •  GPS機能:内蔵
  • WAHOO ELEMENT RIVAL GPS
  •  本体サイズ:46.5mm x 46.5mm x 15.3mm
  •  画面サイズ:30.4mm
  •  画面タイプ:8色
  •  画面解像度:240 x 240
  • レンズ材質:Gorilla® Glass
  • ベゼル材質:セラミック
  • ケース材質:ナイロンポリマー
  • ストラップ材質:シリコン
  • ストラップ調:25.4cm 手首周り140mm~240mmに対応
  • 重量:53g
  •  バッテリー:リチウムイオン
  •  目安稼働時間:スマートウォッチモード14日間 GPSまたはHRモード最大24時間
  •  GPS機能:内蔵