REVE MAKARESとは?巻かないバーテープの特徴・装着方法・レビュー
2025年6月、ワットインソールなどの自転車用インソールを展開するReve(レーブ)から巻かないバーテープ『MAKARES(マカレス)』が発売され、THE BASEにも入荷いたしました。
まずはどんな商品なのかを見ていきましょう。
Reve MAKARES|巻かないバーテープという新常識
製品概要
- 製品名称:Reve MAKARES(マカレス)
- 価格:¥3,960(税込) + 専用装着キット ¥583(税込)
- カラー展開:ブラック、ホワイト、シルバー、ブラウン、イエロー、レッド、ブルーの全7色
特徴とメリット
- 巻かない構造:従来のバーテープとは異なり、グリップを“巻かずに”装着。専用キットで密着固定する新方式
- 極薄1mm設計:厚さ1mmと極薄。ダイレクト感が得られるのはもちろん、しっかりとしたグリップ力と弾力性を両立
- 高耐久素材:汗が浸透せず、濡れても滑りにくい。夏場のライドにも最適
- 空力にも配慮:凹凸のないシームレスな仕上がりで、エアロハンドルにもフィットする設計
- 手入れが簡単:フィニッシュテープ不要。表面が丈夫で汚れにくく、メンテナンス性も◎
話題性
- 2025年Mt.富士ヒルクライム大会会場で発表され、注目を集めたプロダクト
- 熱成型インソールで知られるREVEが手がける新ジャンルの挑戦
スタッフが使ってみることに
今まで無かったような新製品って、写真やテキストだけでは良くわからないことが多いと思いませんか?それは私たち店舗スタッフも同じです。
ということで、何はともあれ使ってみよう!ということになりました。
富士ヒル直前で変えたOGK kabuto の極薄バーテープ「BT-06」が汚れてきてしまったので、このバーテープからMAKARESに交換します。その名の通り「マカレス=巻かなくて良い」とはどういうことなのでしょうか?
いざMAKARES!
用意するもの
- お好きなMAKARES(色を選びましょう)
- MAKARES専用装着キット(これが無いと恐らく装着できない…)
MAKARESの下準備
まずは装着キットに同梱されている棒状のツールを使ってMAKARESをくるくる丸めてドーナツ状にしていきます。
最初は画像のようなドーナツ状になりにくいですが、MAKARESを伸ばしやすくするための下準備です。くるくる丸めては伸ばしてを繰り返します。靴下をくるくる丸めた経験がある方は得意かも知れません。
ハンドルバーの上部(上ハンドル部分)に取り付ける短いMAKARESは、特に入念にロールアップとロールダウンを繰り返します。上部に取り付ける方はSTIレバーを通す必要があるため、より伸縮性が必要になるからです。
※短いMAKARES→上ハンドル部分に使用
長いMAKARES→STIレバーより下側に使用
いざ装着
くるくる丸めたMAKARESをハンドルバーに装着していきます。バーエンド部分からハンドル上部に向かって進めていきます。STIレバーより下側を通過させるのは全く難しくありませんが、STIレバー部分を通過させるのが難関です。STIレバーとハンドルバーを合わせた太さ以上にMAKARESが本当に伸びるの!?ちぎれてしまわないの?と不安になりますが、Reve公式から配信されている装着動画を信じて「装着キット」を使ってMAKARESを伸ばしていきます。
テコの原理を使うというシンプルな装着方法で、無事にSTIレバーとハンドルバーを越えて上ハンドルに辿り着きます。
初めて装着させるときは、MAKARESがちぎれるんじゃない!?と不安いっぱいでしたが、実際にやってみると全く切れる素振りもなく、しっかり伸びて元の太さへと戻ってくれます。普段からバーテープを自分で巻く人ほど「ちぎれてしまいそう」という感覚に陥りますが、大丈夫なので思い切って作業することが大事です。
あとはくるくる丸めた部分を開いていくだけなので簡単です。(丸めた靴下をもとに戻す要領です)
ハンドル上部がクリア出来たら、後は簡単。同じようにMAKARESをくるくる丸めて、今度はバーエンド部分からSTIレバーの下側に装着します。付属の両面テープとSTIレバーの内側部分だけビニールテープで固定し、最後にバーエンドキャップを取り付けて完成です。
初めての作業でしたので、作業手順の理解と、数か所やり直したりしたため多少の時間がかかりましたが、巻数や重なりの厚さなどを気にする必要が無く、少しの勇気とコツを掴めば従来のバーテープよりも簡単にバーテープ交換が出来ることがわかりました。
実際の使用感について
まずは率直にとっても薄いです!今まで使用していた極薄バーテープと比較しても薄いですね。
今回取り付けたハンドル周りは外装ハンドルなので、ブレーキホースが上ハンドル部分では下側に沿っています。そのため上ハンドルを握るとそのホースの存在感をかなり感じるくらいです。
最近のフル内装ハンドルやエアロハンドルの場合、よりMAKARESの良さを感じやすいかもしれません。
また、スペック通り約1mmと非常に薄いですが、グリップ感は高いです。表面の見た目はツルっとしているので濡れた際など滑りやすそうな印象ですが、実際には微細な凹凸があることで素手で触ってもしっかり引っ掛かりがあり滑りにくくなっています。雨や汗など水分が付着している状態でも滑りやすいということはありませんでした。
薄さとグリップの良さが相まって、手の小さい方やコントロール性重視でダイレクト感を大事にしている方におすすめです。
また今回装着したのは「白色」でした。割とすぐに汚れてしまいそうだと思いながら装着し、使用し始めて2週間ほど経ちますが、意外と汚れに強いというということもわかってきました。さらに汚れた場合は中性洗剤を薄めてふき取ることで汚れが取れるということなので、今後試してみたいと思います。
耐久性についてはまだ不明です。通常のバーテープであれば、汚れ・紫外線や汗による劣化など使用状況によりますが概ね半年ぐらいは持つと思いますのでこちらも併せて検証していきます。
今後のMAKARES
発売されて間もないMAKARESですが、デザイン、部分的厚み変更、エアロ化といった様々なオプションが9月半ばより随時スタートするようです。今後のMAKARESにも期待ですね。







