付け替えただけでアップデートが体感できるTPU インナーチューブ
チューブレスとクリンチャー、どちらを選ぶ?
スポーツバイクのディスクブレーキ化に端を発し、ワイドリム化、太いタイヤの普及、それに伴う空気圧の低下、といった具合で昨今は当たり前のようにチューブレスシステムが普及してきました。
一方で安定感のある気密性、パンクトラブルにおける対応の早さなどクリンチャータイヤのメリットは存在し、シーラント重量やタイヤ内でシーラントにムラができやすく転がりに影響を及ぼす可能性、数か月に一度のシーラント補充などのメンテナンスの必要性などのチューブレスならではのデメリットがあるのも事実。
ホビーサイクリストともなるとタイヤの運用や管理のしやすさは非常に重要で、さらには現段階でチューブレスとクリンチャーではどちらが速くどちらが高性能かの決断を下すのは難しくもあります。
この問題は悩んでも答えが出ず堂々巡りになってしまうので、今回はクリンチャータイヤをいかに高性能に仕上げるかに的を絞ってご紹介します。
第3のチューブ、TPUチューブ
クリンチャーのデメリットとして大きく挙げられるのは、以下の2点。
1.チューブ自体の重量
2.一度パンクしてしまうと、必ず修理が必要。(チューブレスレディの場合だと、スローパンクしつつゴールにたどり着ける場合もある。)
そしてこれらを一気に解決または改善してくれるのが第3のチューブとも呼ばれる軽量TPU(熱可塑性ポリウレタンエラストマー)チューブの存在です。
1.クリンチャー比でブチルチューブよりも軽量。チューブレス比でシーラントと同等。
TPUチューブはこれまでのブチルチューブに比べると圧倒的なまでの軽量化がもたらされます。また、チューブレスレディタイヤと比較するとクリンチャータイヤとTPUチューブの合計はチューブレスタイヤとシーラントの合計と同等もしくは軽量な組み合わせもあります。
またブチルチューブに比べて転がり抵抗が軽減されるというデータもあり、高性能タイヤとTPUチューブを組み合わせる事でクリンチャーのデメリットは見事にかき消されました。
2.高い耐パンク性能
パンクトラブルはサイクリングには付き物。しかしながらTPUはブチルゴムに比べて優れた強靭性があり、高い耐パンク性を備える素材です。また、チューブ自体が軽量且つ体積も小さいために万が一の際の予備チューブも携行しやすい事もメリットの一つとして挙げられます。
メリットが大きいように思えるTPUチューブですが、実はデメリットもいくつかあります。
1.価格的な問題
2.TPU自体が熱に弱い素材である(リムブレーキで使うことができない製品がある)
3.経年劣化が早い(半年から1年での交換がベスト)
4.空気が抜けやすい
これらのメリット・デメリットを考えた場合、ブチルとTPUの両方を使い分ける事でより快適なサイクリングライフが送れるかもしません。
THE BASEがお勧めするTRUチューブ3選
シュワルベ AEROTHAN
価格:¥5,000(税抜)、¥5,500(税込)
ピレリ P ZERO SMARTUBE EVO
価格:¥5,091(税抜)、¥5,600(税込)
ヴィットリア ULTRA LIGHT SPEED TPU INNER TUBE
価格:¥4,180(税抜)、¥4,598(税込)
結局どっち?
チューブレスとクリンチャー、どちらが良いかは一概には言えず、走行時間や走行距離、乗り心地、加速性能、グリップ力、耐パンク性能、運用のしやすさなど、ユーザー様が何を求めるかによってベストなチョイスは変わってきます。チューブレスとクリンチャー、あなたはどちらがお好みですか?
THE BASE南大沢店では数多くのタイヤやチューブを取り揃えておりますので、ご自分に合ったものをお選び頂けます。
皆様のお越しをお待ちしております。