CADEX MAX 40 カーボンホイールを最速インプレッション！

当店でも人気のホイールCADEXシリーズから、最新アイテムの「CADEX MAX40」が発売されました。
前後セットで1249ｇと超軽量！
「CADEX史上最軽量のホイールシステム」として注目されていますが、実際の走りはどうなのか？

前回のCADEX50ULTRAに引き続き、今回もCADEXを愛してやまないスタッフがその性能を実走にて確かめました。
場所は平坦や登り、下りなどが組み込まれた普段から走っている練習コースで行いました。
是非そのインプレッションをご覧ください。

ファーストインプレッションは「速く登れる」

事前にCADEXより発表されているスペックや特徴などからある程度「こんなホイールなのかな？」というイメージは持っていました。

実際に乗ってみての第一印象は「登りはめちゃくちゃ速い！」ですね。
リムハイト40㎜で重量はホイール前後で1249ｇと軽量、さらにハブとスポークが一体成型ということで剛性感が高く、かかりもよさそうだと思っていましたが、まさに思った通り。これなら登りは速くなりますね。

普段使用しているCADEX50ULTRAと比べて、リム高も低くなるのでバイクの振りが軽くなり、それも相まって軽快さを感じます。

以前はCADEX36を使用していましたが、軽量な36と比較しても速いですね。
重量差はもちろん影響としてはありますが、その差はわずかですし、どちらかというと速さに影響しているのは今回のMAX40のハブがCADEX R3-C48と言われる48T面ラチェットドライバーを採用しているからだと思います。

ちなみにCADEX36は30T、CADEX50ULTRAでも40Tなので、CADEX MAX40が登りながらでもロスなくかかってくれるという恩恵は間違いなくあります。

薄型エアロハブフランジとシームレスに一体化したCADEXスーパーエアロカーボンスポーク

精密加工された48T面ラチェットドライバー

勾配のきついヒルクライムでの最適解ホイール

CADEX MAX40がどんな人に向いているかと考えたときに
行きついた答えはシンプルに「とにかくバイクを軽くしたいひと」や「ヒルクライムを頑張りたいひと」です。

先述したように振りが軽くて乗っていて気持ちが良く、少し言い方は悪いかもしれませんが登れるように錯覚させてもらえるホイールと言っても良いかもしれません。
特にリアは軽く感じますね。

さらに言えば、勾配のきついヒルクライムには「コレ一択」だと思います。
ダンシングでは振りが軽く、若干ペダリングにコツや慣れは必要ですがシッティングでもよく進みます。
乗鞍や富士あざみラインなどで使ってみたいです。

デメリットは硬さ？

良くも悪くも硬さは感じます。
硬くてパリッとした感触で、アルミリム全盛期の高級完組ホイールを思い出しました。
自分はこの感じが嫌いではないので、懐かしくもあり「あーこの感じ久しぶり！」と思いましたが、人によっては硬すぎるように感じてしまうかもしれません。

またこれは今回のMAX40に限らずCADEXホイール全般に言えることですが、低速からガツンと踏んでも進まない印象があります。
特に上死点から踏み込むようなペダリングだとうまく回転せずに、むしろ脚側に疲労が溜まってしまいます。
いわば「踏み負けてしまう」というような状態ですね。
反対に早い段階から踏み始め（というよりも回し始め）丁寧にペダリングしてあげると良く進み、ある程度の速度域からは伸びが良いという特徴があります。
試乗などで短時間しか乗ることができない場合はそのあたりを意識してもらえると良いと思います。

レースや平坦走行が多いならCADEX 50 ULTRAに軍配か⁈

普段は50ULTRAを使用しているため、今回MAX40で気になったのは平坦や下りなど高速域での空力や慣性の差です。
平坦の伸びや速度の落ち方を考慮すると、レースやイベントなど高速域走行をするケースが多いのであれば私は間違いなく50ULTRAを選択します。

先進的なカーボン成形技術により、金型内で直接リム表面の微細な仕上げ処理が可能になり、デカールを不要にして軽量化に貢献している。

結論

完成車についているホイールからの買い替えや今より良いホイールに変えたい。
それでいてレースなどには出ないということであれば「すごくオススメ」なホイールであることは間違いありません。
また今回いくつか前後ホイールの組み合わせも試しました。また価格なども考慮すると個人的には「フロント50ULTRA、リアMAX40」が今一番試したい組み合わせです。

CADEX Max 40 Disc Tubeless

リムハイト：40㎜
重量：1249ｇ（前後セット）
リム内幅：22.4㎜
価格：前輪 ￥240,000（税抜）、￥264,000円（税込）
後輪 ￥300,000（税抜）、￥330,000円（税込）