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唐見実世子の尾根幹ロードレースダイアリー「幕張クロス」編

皆さんこんにちは。THE BASEスタッフの唐見実世子です。

私がサポートしているチーム「MiNERVA-asahi」ですが、主戦場であるJBCFエリートツアーの全レースが終わり、2023年のチーム年間総合優勝を獲得することが出来ました。今シーズン、チーム全体で掲げていた目標を達成することが出来て良かったです。

さて、そんな余韻に浸る間もなく、2023年11月5日に幕張海浜公園で行われた「幕張クロス」のサポートに行ってきました。

当日はもう11月だというのに半袖でも暑さを感じてしまう程、暖かい一日となりました。レース観戦にはもってこいの天候でしたが、シクロクロスならではのストップアンドゴーを強いられる選手達にとっては、暑さによりパフォーマンスに影響が出るほどに過酷な1日になってしまいました。

さてシクロクロスとはなんぞや?という方も多いと思いますので簡単に説明をさせていただきます。

シクロクロスとは

よくロードレースとマウンテンバイクの間の競技と表現されますね。コースは未舗装路がメインで砂場、階段、障害物等があり、自転車を降りる、担ぐ、乗る、などをしながら、ゴールを目指す競技です。もう一つの大きな特徴としては、周回コースを決められた競技時間内でどれだけ速く走ることができるか「着順」を争う競技です。ロードレースやクリテリウムのように距離ではなく決められた時間内にどれだけ走ることが出来るかというのが異なるポイントです。

国内で行われるシクロクロス大会は参加型イベントと言っても過言ではなく、キッズからマスターカテゴリーまで幅広い年齢で参加できるクラスが設定されており、お子さん連れのご家族やカップル、サイクリング仲間など、参加者の数だけ楽しみ方があって、日本では独特の発展を遂げたスポーツのように思えます。それぞれのスタンスに合った楽しみ方がある、シクロクロス。懐の深い競技です。

飲食ブースやお買い物スペースもありますので、皆さん一度会場に足を運び、レースの迫力を生で感じてみてくださいね。

さて、私が帯同・サポートしているMiNERVA-asahiは今回はME1(Men Elite1)というクラスに参戦しました。ME1は国内トップカテゴリーのクラスであり、ナショナルチャンピオンを始め、海外に拠点を置く選手や国内プロ選手など、今回も日本を代表する選手が数多く参戦しているクラスです。

JCXシリーズ

日本全国のシクロクロス大会から選定されたレースを「JCXシリーズ対象レース」とし、対象レースの順位によって与えられるポイントの加算により「JCXシリーズランキング」が決定される“国内最高峰のシリーズ戦”で、2023-24シーズンでは対象レースが全9戦あり、東北から関東、中部、関西など日本各地で行われます。今回の幕張クロスはこのJCXシリーズに指定された大会のため、国内屈指の競合選手が参戦するというわけなのです。

レース展開

今回MiNERVA-asahiから出場したのは折橋選手1名のみとなりました。

ランキング上位の選手からコールされスタートラインから順番に並びますが、折橋選手は4列目からのスタート。事前のエントリーリストへは93名の出走となっていましたので、スタート位置は比較的前方と言えます。今回のコース状況は砂煙が上がるほどのドライコンディション。コースは途中、重い芝やクネクネとした小さなアップダウン、忍者返しと呼ばれる壁のような激坂などバラエティに富ん
でおりますが、全体的には超ハイスピードコース。

1周2.6kmと距離も短めなこともあって、ミスやトラブルが直接結果に反映してしまうので、見ている側もハラハラドキドキでした。1周のラップタイムもさすがはエリートカテゴリー、他のカテゴリーに比べて1分前後も速く、見応え十分でした。

スタートして1周目まではアンダー23の若い選手が少しリードする場面もありましたが、レースのほとんどが現日本チャンピオンである織田聖選手による横綱相撲といった展開。そのスピードに耐えかねたライバルたちが彼から少しずつ離れていきました。2周目完了までには織田選手が独走体制を築き、他者の追撃を許すことなく危なげない形でのゴールとなりました。

折橋選手としては「足の揃った集団で協調してミスを最小限にゴールを目指す」という終始我慢を強いられるレースとなりました。ベストを尽くした折橋選手でしたが、ラスト2周に入る前のコントロールラインで足切りとなり、フルラップ完走とはなりませんでした。蓋を開けてみたらフルラップできたのは90人中15人ほどという超サバイバルレースでした。折橋選手の今回の順位は30位。休みどころがなく、踏み続けなければならないパワーコースという面においては、彼の特性が十分に発揮しづらいコースレイアウトでしたので、この着順はシクロクロスシーズン序盤にしてはまずまずの結果だったのではないかと思います。

まだまだ続くシクロクロスシーズン

シクロクロスシーズンはまだまだ序盤。MiNERVA-asahiはシクロクロス競技にも力を入れています。ぜひ応援してくださいね!