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唐見実世子の尾根幹ロードレースダイアリー JBCF第1回信州・ながわまちタイムトライアル

こんにちは、THE BASEスタッフの唐見実世子です。
2回目の今回はJBCF第1回信州・ながわまちタイムトライアルおよびチームタイムトライアルのレポートをお届けします。
※第1回目のブログはこちら

2023年2月25日に鹿児島での第1戦から始まったJエリートツアーも
9月30日、10月1日に行われた「信州・ながわまちタイムトライアルおよびチームタイムトライアル」で
第36、37戦目となり、長かったシーズンも終盤を迎えています。

選手達にとっては残り少ないチャンスを手するために1戦、1戦が大切な時期となります。

今シーズンはトライアンドエラーを繰り返す事ができ、勝つためにはどのような準備をし、どのように走ればチャンスに繋がるのか、これまで以上に具体化できるようになってきました。
そして好成績を収める事は選手にとっては一番の良薬となり、高いモチベーションをキープする事にも繋がります。

さて長野県小県郡長和町の特設コースで行われた今大会は、第一回大会という事もあってコースの事前情報が少なく、また標高が高い事もあり、コーチング兼レースサポートをしているMiNERVA-asahiの選手たちはレース前日から会場入りをし、試走を重ねました。

タイムトライアルの場合、文字通りタイムを競う競技である事から、コース攻略が非常に重要になります。一つ一つのコーナリング技術、減速と加速、変速のタイミング、エアロポジションの追求等でタイムが大きく変わるからです。選手各々で長所を生かし短所を補うためにどのように走ればよいのか変わります。それらを選手達が深く理解できていれば、良い成績に繋がりますが、今回のメンバーはタイムトライアルの経験を積んでいるので、個々で作戦を決定する事が出来ました。

 

DAY1 個人タイムトライアル

9月30日(土) 晴れ。

木陰に入ると肌寒いが、高原らしいすがすがしい天気。

13時30分、ユースカテゴリーの選手から30秒おきに順番にスタートしていきます。
MiNERVA-asahiからは4選手がエントリー。13時34分30秒、堀井選手の出走を皮切りにMiNERVA-asahiとしてのレースがスタートしました。

コースはブランシェたかやまスキー場をスタートし、途中約1.4kmの厳しい登りを登って、エコーバレースキー場近辺を折り返し、戻ってくるというペース配分に加えて、走行テクニックも試されるとても厳しいコースレイアウトでした。

登りをこなすフィジカル以外にも平坦や下りでのスピードの維持、コーナリングテクニック、ブレーキをかけるタイミング等、全てをシミュレーションをした上で、レースに挑みます。

結果としては

クラスタE1(エリート最上位クラス)で大倉選手が優勝、小林選手が3位。
クラスタM(マスターズクラス)では中村選手が優勝、堀井選手が3位。

と出場選手全員が表彰台に乗ることが出来ました。もちろん実力があれば良い結果を出しやすいのですが、スタートからゴールまでいかにミスを少なくし、焦らず、一定の出力を出し続けるためには高い集中力をキープする事が必要です。選手の皆さん、おめでとうございます!

この全面投影面積が速さの秘訣

そしてこのDAY1の結果を踏まえて、翌日のTTT(チームタイムトライアル)をどう走るかについて作戦会議を実施しました。レースはDAY1で使用したコースを3周する全長26.4㎞で争われることから、レース時間はおおよそ40分くらいになるだろうと予想。またタイムトライアルでのリザルト(レース結果)やそれ以外のレースリザルトも参考に主にペース配分、ライバルチームとのタイム差の把握等を細かく話し合いました。

TTTは経験してみないとわからない面が多いのですが、今回はDAY1でのタイムトライアルでの走りも参考になる事と、経験値が高い選手同士でのチームタイムトライアルなので、即席チームでも高いレベルでの走りが可能な事もあり、優勝の可能性は高いと予想されました。

その上で、クラスタMでの個人総合リーダージャージ奪還の可能性もあり、選手たちの士気は高まりました。

現在マスターズ総合2位につけ、首位を奪還を狙う中村選手

DAY2 チームタイムトライアル

10月1日(日) 朝7時。

天気は雨。スキー場での雨はいつもより冷たく感じます。

スタートオイル、レインジェルも数種類用意して、優勝への可能性が0.1%でも高まるように出来る限りの準備をします。
MiNERVA-asahiの選手たちは第3ウェーブでの出走でしたが、それまでに雨は止み、路面も走りやすい状況に変わっていくなど条件は良い方向へ。
第2ウェーブまでの時間は、ライバルチームの走りを計測するなど、できる限りの情報収集をして、自分たちの目標とするタイム設定もさらに具体化する事ができました。あとは選手たちが集中して走りきるだけ。

チーム編成は、

11:03:00 MiNERVA-asahi Aチーム→中村選手、大倉選手。
10:59:00 MiNERVA-asahi Bチーム→堀井選手、小林毅瑠選手。
の組み合わせ。

MiNERVA-asahiの選手達はラストから3番目と最終走者での出走となり、会場での注目度も高まります。

緊張感が高まる中、MiNERVA‐asahiの選手がスタート

そんな緊張感が高まる中、両チームとも焦らず淡々と距離を刻んでいきました。ペーシングも好調で、チームとしては事前の作戦通りだったのですが、1周目完了時にBチームにトラブルが発生し、大きくタイムを落としてしまいました。

レース後半に追い込みをかけ上位チームからのタイム差を大きく縮めはしましたが、結果は惜しくも4位。しかしトラブル後からの巻き返しは素晴らしく、レースを盛り上げました。一方、作戦通りにタイムを刻んだAチームは危なげなく優勝する事ができ、選手たちの自信につながったと思います。

時には70km/hを超えるスピードでコースを駆け抜ける

たくさんのドラマがある個人タイムトライアルとチームタイムトライアル。
これからもトレーニングと経験を積んで、さらに精度の高い走りに期待したいですね。

皆さまもタイムトライアルにチャレンジしてみませんか!?