インプレッション GIANT 人気のロードバイクTCR シリーズ 2モデルをスタッフインプレ
1997年、それまでの常識であったホリゾンタル型のフレームとは一線を画した斜めのトップチューブを持つコンパクトフレームが登場。GIANT TCRは、その後数々のレースで勝ち星を挙げていく事になる。初代の誕生から20年以上が経過、軽さだけでなくエアロ効果を採り入れ、国内外の様々なレースでGIANT TCRの活躍を眼にする事ができる。
今回は、プライベートでもGIANT TCRを使用する二人がNEWモデルのTCRで走ったインプレッションをお届けしよう。
今回のインプレッションバイク
・TCR ADVANCED PRO 1 DISC 445(S) エイジドデニム
・TCR ADVANCED 2 DISC KOM 445(S) ヘマタイト
TCR ADVANCED PRO 1 DISC
アドバンスド・グレードのカーボンフレームを採用。その卓越した重量剛性比がもたらす高い効率性にプラスされたのは最新のチューブ技術で形成されたエアロ効果の高いフレームデザイン。
32mmのタイヤをもインストールする事ができるため、コントロール性を求めた幅の広いタイヤの装着や軽さを求めた細めのタイヤの装着といったタイヤチョイスの幅広さも魅力だ。
最新技術を盛り込んだフレームにアッセンブルされるのは電動&12s化となったSHIMANO 105コンポーネント。信頼性が高く操作性の良いコンポーネントの採用で、様々なライダーに応えるバイクだ。
PROシリーズのヘッドマーク。
36mmハイトのGIANT SLR 1 36 DISC Hookless Carbonをアッセンブル。
クラウンからアクスルまで設計を見直しリファインされたフロントフォークを採用。
振動吸収性を高めるシートステーからトップチューブへのデザイン。
コンポーネントにはSHIMANO 105 12sを採用している。
軽さ・剛性・エアロのいずれも妥協していないダウンチューブ。
32mm幅のタイヤまで装着可能なクリアランスを持つ。
シートポスト&シートチューブもエアロ効果を狙ったデザイン。
サドルはGIANT FLEET SLを採用。軽く高い弾力を持つリバウンドフォームで快適な乗り心地だ。
ハンドル&ステムにはGIANT CONTACT SLを採用し、細かなポジションの調整にも対応。
スタッフコメント
全体的な印象
非常にバランスの取れたバイクだと思いました。付属のSLR1のホイールの性能も相まって振りが軽く、加速もスムーズでした。
連続するコーナーでも狙った通りのラインを走れるので高いステアリング性能を感じました。
また、前作のTCRと違い空力を意識したFフォークやダウンチューブのおかげもあってか平坦での巡行性能や下りでの伸びが気持ちよかったです。
標準装備のGAVIA COURSE 1が少し硬めで好みでは無かったので、そこを変えたら他は特別パーツを変える必要は無いと思いました。
自分のバイクとの違い
フレームの素材が違うので、急な加速や、バイクを振った時の挙動はADVANCED SLグレードの方が優れていると感じます。
いわゆる硬くて進む感じがあるのがADVANCED SLグレードの特徴です。
ロングディスタンスや競技思考で無い方はADVANCEDグレードカーボンのバイクの方が扱いやすいと思います。
おすすめポイント、おすすめなユーザー
完成車スペックでバランスの取れたバイクが欲しい方におススメです。
価格が638000(税込)と安いまでとは言えないですが、価格が高騰している中、105Di2にGIANTの軽量ハイエンドホイール(SLR1)が付いてこの価格なので限られた予算でより良いバイクを買いたい方の選択肢の一つになるのではないでしょうか。
TCR ADVANCED 2 DISC KOM
先に紹介したTCR ADVANCED PRO 1と同じADVANCEDグレードのカーボンフレーム。フロントフォークの素材が上位グレードとは異なるもののクリアランスが確保されたデザインは共通しており、エアロ、剛性、軽さのバランス良い乗り心地が味わえる。
コンポーネントには定評のあるSHIMANO 105 2x11sを採用。
フロントチェーンリング50/34T、リアスプロケット11/34Tとワイドかつローレシオのギア構成はヒルクライムをターゲットとし、ヒルクライムレースを目標に掲げ週末には峠を走るライダーにおすすめの一台だ。
ホイールはGIANT P-R2 DISCを採用。
700x25cのGIANT GAVIA COURSE 1をセット。オールシリカベースのコンパウンドで軽い転がりと高いグリップ力が特徴だ。
サドルは軽量高弾性PUフォームを採用したGIANT APPROACHをアッセンブルしている。
定評あるSHIMANO 105 2x11sを採用している。
ヒルクライムを狙った11/34Tのスプロケット構成。
32cのワイドタイヤも装着できるクリアランスを持つ。
上位モデルのPROシリーズ同様、高いエアロ性能を持つダウンチューブ。
エアロ性能と快適性を両立させたVARIANT COMPOSITEシートポストを採用。
スタッフ コメント
全体的な印象
カーボンフレームのため、軽量かつ上位グレードと同じデザインのため全体的にバランスの良い乗り心地であると感じました。
また、華奢な方でもしっかりと進んでくれる印象のため、様々な方に対応したバイクだと思います。
自分のバイクとの違い
アルミホイールであることやコンポーネントの違いもあり、TCR ADVANCED PRO 1 DISCに比べると少し重たく感じました。
実際乗ってみてフロントフォークの違いはあるものの、ロングライドやカフェライドでの使い方であればストレスなく乗ることが出来ると思います。
おすすめポイント、おすすめなユーザー
上位グレードと同じデザインでありバランスの良いバイクにもかかわらず価格が352,000円という値段のため、ロードバイクをこれからはじめたい方におすすめです。
最初は坂がきつく登り切れない方やロングライドで疲れやすい方が多いが、重量が軽く(パーツのグレードアップによってより軽くしやすい)、SHIMANO 105 34/50T×11-34Tというギア構成のため登りにも強く、扱いやすいと感じています。
GIANT TCR ADVANCED PRO 1 DISC
フレーム:Advanced-Grade Composite OLD142mm
フロントフォーク:Advanced-Grade Composite、Full Composite OverDrive 2 コラム 12mm Axle
BBセット:SHIMANO BB71-41B Press Fit (BB86)
ギアクランク:SHIMANO 105 34/50T
チェーン:KMC X12
F.ディレーラー:SHIMANO 105 Di2
R.ディレーラー:SHIMANO 105 Di2
シフター:SHIMANO 105 Di2 12S
ブレーキセット:SHIMANO 105 F:160mm R:140mm
ブレーキレバー:SHIMANO 105 Di2
スプロケット:SHIMANO 105 12S 11-34T
ヘッドセット:FSA シールドカートリッジ 1-1/4″-1-1/2″ OD2
ハンドルバー:GIANT CONTACT SL 31.8
ハンドルステム:GIANT CONTACT SL OD2 31.8
サドル:GIANT FLEET SL
シートポスト:GIANT VARIANT Composite
ホイールセット:GIANT SLR 1 36 DISC Hookless Carbon WheelSystem
タイヤ:GIANT GAVIA COURSE 1 700x25C Tubeless Ready
チューブバルブ:仏式バルブ
付属品:ベル、チューブレスバルブ、シーラント、コンピューターマウント
GIANT TCR ADVANCED 2 DISC KOM
フレーム:Advanced-Grade Composite OLD142mm
フロントフォーク:Advanced-Grade Composite、Full Composite OverDrive コラム 12mm Axle
BBセット:FSA CF86 Press Fit (BB86)
ギアクランク:SHIMANO 105 34/50T
チェーン:KMC X11EL
F.ディレーラー:SHIMANO 105
R.ディレーラー:SHIMANO 105
シフター:SHIMANO 105 11S
ブレーキセット:SHIMANO 105 TR F:160mm R:140mm
ブレーキレバー:SHIMANO 105
スプロケット:SHIMANO 105 11S 11-34T
ヘッドセット:FSA シールドカートリッジ 1-1/8″-1-1/4″
ハンドルバー:GIANT CONTACT 31.8
ハンドルステム:GIANT CONTACT 31.8
サドル:GIANT APPROACH
シートポスト:GIANT VARIANT Composite
ホイールセット:GIANT P-R2 DISC WheelSet 24H
スポーク:SAPIM RACE 14-15G
タイヤ:GIANT GAVIA COURSE 1 700x25C Tubeless Ready
チューブバルブ:仏式バルブ
付属品:ベル、チューブレスバルブ、シーラント