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スタッフレポート「第21回Mt.富士ヒルクライムに出場しました!」

こんにちは!THE BASEアカウントスタッフのいがらしです。
タイトルの通り「第21回 Mt.富士ヒルクライム」に出場!富士スバルラインを走ってきました。

4回目の富士ヒル出場

関東サイクリスト認知度No.1の大人気ヒルクライムイベント、Mt.富士ヒルクライム。
通称『富士ヒル』ですが、実は第18回大会から毎年THE BASEスタッフも走っています。

4回目の出場となる今年もTHE BASEライドでお馴染みのスタッフ2名がエントリーしました!

エントリー峠は無事通過

ここ数年、富士ヒル人気は年々過熱しており、そもそも参加のためのエントリーが出来ない方もいるほどの大人気イベントになっています。今年も一般エントリーの2月14日はエントリー開始時間である20:00前からスマホ片手にスタンバイ。何とかスタッフ2人とも無事にエントリー峠を越えることが出来ましたが、約90分で定員に達し受付を終了したようです。この短時間で約1万人のエントリー枠が埋まったということからも大人気イベントであることがわかりますね。

この画面を見続けること1時間、何とか無事エントリーできました。

さて、毎年エントリーはするものの、お客様と一緒に走ったり、給水ポイントで休んだり、写真を撮るなどしていたため、目標タイムを達成するために本気でトレーニングに取り組んだことのなかった富士ヒル。
今年は遂に「しっかりトレーニングをして出場しよう!」と決めて臨むことにしました。

 

2025年の年明けとともにトレーニング開始

2025年の1月からは、ほぼ週5日間「Zwift(インドアサイクリング)」でワークアウトと呼ばれるトレーニングメニューをこなす日々をスタートしました。

第18回大会の年もトレーニングを行っていたのですが、自転車に根詰めて乗りすぎて腰を痛めてしまった過去があるので、今年は「健康第一」をモットーに怪我に注意しながら練習を積み重ねていきました。

スマートトレーナーのWAHOO KICKRとZwiftを使って初めは60分間乗り続ける→それが出来たら90分間乗り続ける→そしてさらに120分間乗り続けるというように徐々にノンストップで長時間走ることが出来るように身体を慣らしていきました。

1月から3月まではとにかく走りの基礎をつくる「ベース作り」に専念です。
コンスタントに週間200km以上は乗るようになっていきました。

目標は「ブロンズ」

富士ヒルは距離約24kmで約1200m登るヒルクライムイベントです。
目標タイムは90分。いわゆる「ブロンズ」を目指すことにしました。

ベース作りにおいて90分から120分というような長い時間ノンストップで走るのは、そもそも目標タイムが90分であることから、最低でも90分以上は一定の強度以上で走る必要があるからというのが理由の一つです。

また姿見を置いて頭の位置が無駄に動いてないか、膝が真っ直ぐに降りているか、肩が上がってないかといった自分自身のフォームを見ながら室内トレーニングを続けました。

 

(なんだか意識が高そうな物言いをしていますが、姿見を見るしかないのには理由があります。元々ドラマや映画を見ることが好きですが、多くの方がやっている「Zwiftをしながら動画鑑賞する」ということが全く出来ず。なぜなら物語の起承転結の起承て…までを走りながら観るのがどうしてもストレスになってしまうからです。「こっちは時間を忘れたいんじゃい!しのごのやってないではよ進め!!」と丁寧なストーリー運びに勝手にイライラしてしまうのです。。。結局、全然気持ちが上がらないので好きな音楽を聴き続けテンションを上げ、姿見を見ながら走るしかないのです…)

 

トレーニングをしている最中も、このブログ記事を書いている今でも思いますが、目標を決めたからなのか、日々のルーティンとなったからなのか、「仕事を終え家に帰ったらスマートトレーナーにセットされた自転車にまたがりトレーニングをする」という生活を続けていました。
途中からはもはや謎のモチベーションというか、自分自身の意思があるのかどうかよくわからないのにもかかわらずトレーニングをしているという時期が続きました。

 

4月に入るとさらに有酸素運動能力を高めるためのインターバルメニューも入れて高強度や心拍が上がっても耐えられる身体を作っていきます。

5月は実走が増え、THE BASEのライドイベントで実際のコースも試走しました。富士ヒルはスタート地点が既に標高1000mを超え、フィニッシュ地点では2000mを超えるため、パフォーマンスも普段通りとはいかず若干下がります。そのためこの試走で少しでも高所に体を慣れされ、また距離や斜度の変化などコースプロフィールを身体に覚えさせます。

練習のし過ぎによるオーバートレーニングだけは避けたかったので、レスト(休息日)もしっかりとりました。

 

多忙すぎたサイクルEXPOへのブース出展準備

トレーニングは直前まで続けていたものの、富士ヒル前の一週間は怒涛のお仕事ラッシュとなりました!

富士ヒル前日のサイクルEXPOでTHE BASEはブース出展するため、販売する商品やノベルティグッズの手配、WEBやSNSでの告知など準備で大忙し。

サイクルEXPO前日からブース設営準備などがあったため、トレーニングや最終調整はその前日である5/29(木)まででしたが、とにかく「継続&継続」を意識して臨んだ富士ヒル。

怒涛のスケジュールをご覧あれ

ではTHE BASEスタッフは実際どのようなスケジュールだったのか見てみましょう。

5/30(金) 天気:曇り一時雨

14:30 サイクルEXPO会場(富士北麓公園)到着~搬入およびブース設営開始
17:00 設営準備終了~移動
18:00 夕食&翌日の朝食買い出し
20:00 ホテル到着チェックイン~翌日スケジュール等最終確認
23:00  就寝

何とか雨にはほとんど降られずに準備することが出来ました。(奇跡!!)
ホテルには海外から富士ヒルに参加される方々が100名規模で宿泊されており、ロビーには大量のロードバイクが置かれており圧巻。明日も早朝から仕事だ~~!と思いながら就寝。

中国からのツアー参加者だと思われる。高級ロードバイクがホテルのロビーを占拠するほど。

5/31(土) 天気:雨時々曇り

4:30 起床~洗顔歯磨き・顔整え→労働メンタルへ切り替え
5:30 ホテル出発
5:50 サイクルEXPO会場(富士北麓公園)到着
6:00 THE BASEブース設営(品出し、レジ動作確認等)
8:30 販売スタッフ到着、最終打ち合わせ
9:00 サイクルEXPO開場
17:00 出走受付&タベルナエスキーナのランチ
18:00 サイクルEXPO終了~撤収
19:30 撤収完了~解散
21:00 ホテル到着(会場近隣ホテルは空室無し&超高額のためやや離れたホテルへ宿泊)
21:30 夕食~翌日の準備、入浴
22:30 就寝(走っているときの良いイメージを想像しながら)

1日中雨が降ったりやんだりしていたものの、ブースは過去最大の賑わいでした。
富士ヒルにはエントリーしてないのにTHE BASEブースを楽しみに来てくれたお客様や、普段からTHE BASEに来てくれる顔馴染みのお客様、毎年富士ヒルの時にだけお会いするお客様、こっそりブースを訪れるもすぐにスタッフに見つかってしまうお客様、そして初めて来てくださったお客様まで、皆様本当にありがとうございました。とても楽しかったです。

出走受付で預ける荷物の中にはとっておきを忍ばせて先に5合目に行って待っててもらうことに。

「どんな結果になろうとも明日で終わるものは終わるしな~」という気持ちで就寝。(謎の強気メンタル)

【前日夜に準備したこと】

(めんどうくさがりな私にとって難易度高めなタスク)

  • 当日着るジャージ一式をまとめる
  • ゼッケンをジャージにつける
  • 荷物をまとめる
  • サイクルコンピュータの充電残量の確認

6/1(日) 天気:晴れ

4:00 起床(起きたら好きな音楽を流して気分を上げます)~身支度
4:30 朝食(おにぎり×2、スタート3時間前にエネルギー摂取が基本)
5:00 ホテル出発
6:00 会場到着~ローラー台でウォーミングアップ(20分ほどかけて心拍を上げる)
6:30 ゼリー補給摂取、日焼け止め、計測チップ装着~スタート地点へ移動
7:00 集合場所に到着(第4スタートは7:10~7:40予定)
7:50 スタート!
9:25 フィニッシュ!
13:00 下山~フィニッシャーリング受け取り&うどん食べる
14:00 THE BASEへ(談合坂付近の渋滞にしっかり巻き込まれる)

ウォーミングアップ中。徐々に心拍数が上がっていくのを確認する。

カメラ目線でスタート!ぞろぞろとスタートしていくのであまり緊張はせず。いつでもふざける準備はできているのだ!

レースを終えて思うこと&結果発表!

年明けから取り組んできた富士ヒルに向けてのトレーニング。試走では目標である90分を切ることは出来ずに迎えた本番。
ほとんどの方が声を揃えて言う「1合目下までは無理をせず、斜度が緩くなったらスピードに乗せる」とか、「ブロンズペースのトレインをうまく使う」とか、「大沢駐車場以降の風向きが追い風なら~」
などといったアドバイスに対してはほとんど聞く耳を持ちませんでした。

私にとって今回の挑戦は「自分の実力を正々堂々と受け止めるため」の富士ヒルだったからです。

そしてそれは当日の運要素が強すぎて、そうじゃなかった時にやる気がなくなるのが明白だったというのもあります。

いかにその時の自分に負けずに、辛いときに耐えられるか。
タイムを出すことももちろん重要でしたが、今出来ることをやり切れるかどうかが最重要でした。

前日までのお仕事で正直疲労困憊。。。コンディションが良いとは言えない状況でしたが
これでブロンズ達成出来たら「かっけ~~!」と思って走り出した富士ヒル。

もちろん初めから突っ込んでいくことに。
直前の試走でも90分を切ることが出来なかった状況で、序盤セーブしてタイムが良くなるわけがない。
試走や過去のタイムより悪かったら悔いが残る。それは避けたい!

ほぼ第5スタートだったことも関係しているかもしれませんが、ちょうど良いトレインもなく終始一人旅。それでも追い込めるだけ追い込む。そして耐える。

たった90分耐えるだけ!ここで手を抜いたらあの人とかあの人とかあの人とかになんて言ったら良いんだ!手抜いてるな~ってストラバの走行ログを見たらバレる!!かっこよくない!!それだけは避けたい!!!誰も見てなくてもがんばってるかどうかは自分が一番見てる~~~!!と心の中は大忙しでした。

最後の平坦ももちろんひとり。

「誰だよここでトレインに乗って踏んだら全然タイム違いますって言ったの!!」

「ひとりじゃね~か!」

と本当に思いました。

それでもとにかく踏む!という気持ちを途切れさせなかったのはここまで取り組んできた「トレーニング」があったからかもしれません。

 

やり切った感はある。五合目も天気は良かった。

結果は「92分」
目標には2分届きませんでした。

やっぱり届かなかった~。

脚の合う人をどうにか見つけて一緒に走れば良かったかもしれない。
終盤の平坦区間も向かい風だったから一人でなければもっとタイムは縮まったかもしれない。

でも「自分の実力を正々堂々と受け止める」ことは出来た。
自己ベストだったことが救いでした。

何かが足りなかったのは事実だけど、今の実力もこれまた事実。

適当に走るより練習して臨んだほうが人って頑張れるものなんだとわかりました。

 

ちなみに下山用の防寒具と共に5合目行きの荷物に忍ばせていたのは特大プリン。

最悪、気圧の影響で運搬中に爆発して食べられないどころか着替えもべちゃべちゃになってて着れないかもしれないと思っていた特大プリン。

めちゃくちゃ美味しかったです。来年も持っていくでしょうね。

富士山5合目でばかでか特大プリンを食べていたのは私だけでした。

(本当にめちゃくちゃでかい)

フィニッシュ後、下山までは時間があるのと甘いものが食べたくなるので五合目へ送る荷物にいれておいた特大プリン。カラメル部分まで混ざってしまっていたが、それでも格別の旨さ。

これでだめなら仕方ない~~!と思って走った富士ヒルは、ブロンズ届かずのブルーリング。

ブルーリングの写真を撮るのは忘れた。。。がLivユーザー向けに用意されたトップキャップをLivブースで受け取る。ブロンズが欲しかったのに90分切れなかったからパープル。

終わった時は「よくやりましたよ…。」と納得しかけたのですが、時間が経ってみると「やっぱり悔しいかも~~!!」という思いが沸々と。

ということでこれでは終われない。

結局ダイエットは出来ないから好きなものを食べて、トレーニングしてパワーで制してやる~~!と今年の大きな反省点を活かさずに、自由に頑張ってみます。

来年のばかでか特大プリンはもっと美味しいはずなので!!!!

 

多くのサイクリストが魅了される「富士ヒル」の理由がここにあるのですね。。。

参加者に振舞われる富士ヒル恒例のうどん。配膳してくれるのはおばちゃんたちだけど、早朝に仕込んでいるのはおじさんたちだった。意外にも醤油ではなく味噌味。

今年のうどんはあつあつで美味でした。