サドルの悩み解消!スポーツバイクのサドルの種類と選び方
春からスポーツバイクに乗り始めて、夏に差し掛かったこの時期は、そろそろお尻の痛さが気になり始めるシーズン。
大半の皆さんが、小さい子供の頃から自転車に慣れ親しみ、大人になっても通勤・通学、お買い物等日常使いでシティサイクルに乗っている方がほとんどだと思います。シティサイクルに乗る際に、お尻が痛くなってしまった事ってありましたでしょうか?
恐らくシティサイクルでお尻が痛くなってしまった方はほんの一握りではないか、と思います。
子供の頃から自転車に慣れ親しんでいるはずの皆さんが、なぜクロスバイク等のスポーツバイクに乗ったら、お尻の痛み問題を抱えてしまうのでしょうか?
スポーツバイクの場合はサイクリング等でサドルの上に長時間座っているから、という理由だけではないと思いませんか?
お尻が痛くなってしまうのには理由があります。
お尻が痛くなってしまう理由
1.そもそもスポーツバイクのサドルはシティサイクルのサドルに比べて幅が狭く、何よりクッション性が低い。
2.シティサイクルとスポーツバイクでは乗車姿勢が異なる。
この2点がシティサイクルには無いスポーツバイク特有のお尻が痛くなってしまう理由です。
1.そもそもスポーツバイクのサドルはシティサイクルのサドルに比べて幅が狭く、何よりクッション性が低い。
クッション性が低い理由:スポーツバイクはバイクを速く進ませる事を重要視しているため、ひと漕ぎひと漕ぎの力を逃す事なくペダルに伝えられるように、クッション性を低くしている。
幅が狭い理由:高ケイデンスでもペダリングしやすい。
2.シティサイクルとスポーツバイクでは乗車姿勢が異なる。
シティサイクルはサドルにどっしりと座る事で重心が保てます。一方スポーツバイクの場合、クロスバイクだったとしてもハンドル、ペダル、サドルの3点に自転車とライダー自身の荷重を支えると共に分散させています。またペダルへライダー自身の荷重を上手くあずける事で容易に自転車が進んでいきます。自転車のポジションセッティングを綿密に行うのはそのためです。
以上の2点から、子供の頃からシティサイクルに慣れ親しんでいる多くの方は、スポーツバイクに乗り換えた時、重心の違いに大きな違和感を感じてしまったり、実際に痛みを感じてしまったりしてしまうのです。
そこで…、
改善点はいくつもあるかもしれませんが、まずはそのお尻が痛いという悩みを解消してみませんか?
お尻の痛みを解消するための対策の一つは、ご自分のお尻にフィットするサドルを探してみる事。
一言にサドルといってもいろいろな形が存在します。
代表的な選び方のポイントをあげると4つ。
1.幅:ワイドかナローか
2.形状:穴あきか?溝ありか?
3.長さ:ショートノーズか?ロングノーズか?
4.座面がフラットか湾曲しているか
お尻の接地面がフラットなものや湾曲したもの、幅が広いか狭いか、長さ、サドルの真ん中に穴が開いていたり溝が切ってあるもの、など。
いくつかのタイプに分かれているので、今ご使用になられているサドルと比べてみて、好みに近いものにされると良いです。
それでは、4つの選び方のポイントを具体的にご説明いたします。
選び方のポイント
1.幅:ワイドかナローか
スポーツバイク初心者の方にはワイドサドルをお勧めします。ワイドの方が接地面積が広くサドルにどっしりとお尻をあずけられるので、安定して座れます。
前記した通り、ナローサドルの方が、ケイデンスを上げる場合足が回しやすく高速巡行に耐えやすい傾向にあります。
また体型や性別にも左右されますので、今ご使用になられているサドルと比べてみて、幅の広いものにするか狭いものにするか判断されると良いです。
fizi:k Argo(フィジーク アルゴ)
左が幅140mm、右が160mm
同じargo でも乗り方や骨格によってサドル幅をチョイスできる。
2.形状:穴あきか?溝ありか?
サドルに穴が開いている事で尿道付近が圧迫されにくく、痛みが軽減されます。通常のサドルで痛みがあるようでしたら、穴あきサドルをお勧めします。しかし穴が空いている近辺の素材が硬いために、穴あきサドルに変えた方が痛みを伴う場合もあります。穴あきサドルもたくさんの種類がありますので、いくつか試してみたり、サドルの位置を少し変える事で改善がみられる事もあります。
3.長さ:ショートノーズか?ロングノーズか?
特にスポーツバイク初心者の方の場合はロングノーズをお勧めします。
ロングノーズですと、勾配や路面状況などで着座位置が変えたい場合だけでなく、疲労や痛みを感じた際にもやお尻の位置を前後に動かしやすく、痛みを緩和できます。
ショートノーズの場合は座る場所は1か所である場合が多く、そのポジションを作る事でより漕ぎやすくパワーを出しやすくさせます。ノーズを短くする事でさらにロングノーズよりも前乗りになり、力強く漕ぐ事を狙っています。そのためパワーサドルと呼ばれる場合もあります。
4.座面がフラットか湾曲しているか
湾曲型のサドルはカーブがお尻がサドルにフィットして面で支えてくれるという特徴があるので、お尻にマッチしてくれれば、痛み解消に繋がる可能性は大きいです。
一方でフォームが安定し着座位置が一定という面では初心者が選ぶサドルとしては向かないかもしれません。
フラットなサドルですと勾配や疲労具合でお尻に位置をずらす事が可能なので、そういう面ではフラットなものを選ぶ方が無難であるかもしれません。
それでも改善されない場合は
クッション性の良いサドルに変えてみる
サドルに安定感があり、どっかりと座りたい場合は、クッション性の高いサドルをお勧めします。
またはスプリングのついているものも路面からの衝撃を吸収してくれるので、快適性が増します。
サドルを変える事で乗り心地が大きく変わりますので、お尻の痛みで悩んでいる方は、サドル交換を検討されてみてはいかがでしょうか?
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