メカニックサポート日記【第1回 JBCF 袋井・掛川 ロードレース】
みなさん、こんにちは!
THE BASEスタッフのあかさかです。
3/25に静岡県袋井市 小笠山総合運動公園エコパで行われた「第1回JBCF袋井・掛川ロードレース」のメカニックサポートへ行ってきましたのでその様子をお届けします!
とその前に -JBCF(全日本実業団自転車競技連盟)とは-
まずは「Jプロツアー」これはサッカーで言うところのJ1ですね。チームブリヂストンサイクリングやシマノレーシングといった国内最高峰のトップ選手たちの主戦場です。2023年は15チームが参戦しています。
次が「Jエリートツアー」いわゆる実業団チームが戦います。このエリートツアーはE1~E3まで3つのカテゴリー分けがされていて、E3から始まり、優勝や入賞、ポイント制などいくつかのルールのもと、E2,E1へと昇格できる仕組みになっています。レースのレベルももちろん異なりE3と比較するとE1はレース距離も伸びますし、平均速度も上がります。ということで幅広いレベルの選手が戦うのがこのエリートツアーです。
そして「Jフェミニンツアー」これは読んで字の如く、女子選手が戦うカテゴリーです。
最後は13~16歳の男子選手が戦う「Jユースツアー」近年世界的に見てもトップ選手の低年齢化が進んでいます。このカテゴリーで頭角を現した選手が後の日本トップクラスの選手になるかもしれないため、しっかり注目していく必要があります。
といったようにこれらを統括する日本の自転車ロードレースツアー運営団体がJBCFです。 3月~11月のレースシーズンを通じて全国各地で国内トップレーサーが激闘を繰り広げます!
前置きが長くなりましたが、THE BASEはJBCFへのチーム登録ならびに各地で開催されるJエリートツアーに参戦している「MiNERVA-asahi(ミネルヴァあさひ)」のサポートを約2年前からしています。
今回はレース現場でどんなサポート活動をしているかいくつか紹介していきます。
【レース前日】
レース当日に向けて、選手のレース機材であるロードバイクのメンテナンスを前日に行います。メンテナンスと言ってもいくつかの工程があります。 ①洗車→②拭き上げ→③注油→④各部緩み確認→⑤変速・ブレーキ調整・空気圧調整と5つの工程があります。 どの作業も重要ですが特に①の洗車が重要!! 汚れが落ちにくい細かいところまで綺麗にするのはもちろんですが、洗いながらパーツ類(主にコンポーネント部分)の異常が無いか、タイヤに傷や亀裂が無いか、消耗パーツは問題ないかなど確認し異常があれば調整、交換を行います。 洗車後は②拭き上げをし、③注油。
そして、④各部緩み確認では細かいネジ類すべてに工具をあててチェックします。ロードレースは高速かつかなりの負荷がかかるため、少しの緩みが怪我につながる可能性があるためとても大切です。 最後⑤にて変速はスムーズか、ブレーキはしっかり効くかチェックし、ベストな状態でレースに挑めるよう準備します。
【レース当日】
今回のレースは、1周6km×22周=132kmと非常に長く、起伏はそれほどありませんが一部コース幅が狭くなる部分があり、カーブも多いコースです。
この日は1日中雨予報だったため、選手が雨に打たれないよう傘をさし、体が冷え切らないようレインジャケットを着用させるなど、レース直前までサポートします。 また、スタート直前~直後の機材トラブルに対応するためにも予備ホイールや空気入れ、工具を持ってスタート地点で待機します。 レーススタート後はフィードゾーンに移動します。
-フィードゾーンとは- 選手がチームのサポートスタッフから水分や補給食を受け取ったり、ホイール交換などの機材トラブル対応を行う区間のこと。
トラブルはないことがベストですが、レースではパンクをはじめ、落車に巻き込まれてパーツが変形したり、動作に問題が起こるなど様々な問題が発生します。それらに対応することが出来るよう入念な準備と瞬時の判断力がメカニックサポートには要求されるのです。
今回はあいにくの雨で、サポートスタッフも雨に打たれながらでしたが、選手が良い状態で臨めるようこれからもサポートしていきます。
これからブログにてロードレースサポートの様子をお伝えしていきます! 次回もお楽しみに!