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【実走インプレ】「サイコンを腕に巻く」という新発想。iGPSPORTの新作『VeRun』がサイクリストの24時間を変える。

ゴールデンウィークも終わり、気温は上昇。日差しも力強くなり、ロングライドやランニング、ジムワークなど、アクティブに動き出したくなる季節ですね。

「薄着になるこの時期、手元にメカニカルなアクセントが欲しい」 「サイクルコンピューターだけでなく、日々のコンディションを24時間把握したい」

そんな欲求に応えてくれるのが、iGPSPORTから登場したGPSスポーツウォッチ 『VeRun』 です。
今回はスタッフが1か月間、「私生活から通勤まで」使い倒して見えた“リアル”をレポートします。


腕時計の形をしたサイクルコンピューター?!

iGPSPORTといえば、主に高コスパなサイクルコンピューターで信頼の厚いブランド。
その彼らが「あらゆる運動を一本で管理する」ために開発したのが、このVeRunです。

今のところ、通勤時はこれらの項目を常時表示させている。

驚いたのは、ウォッチ単体での拡張性の高さです。 ポイントはANT+やBluetoothで、パワーメーターやケイデンスセンサーと直接接続が可能なこと。昨今の腕時計型デバイスでは、心拍数やGPSなどが分かるものは多いですが、パワーメーターと接続できるものはまだまだ少ないと思います。さらに、画面のデータ表示項目もスマホアプリから簡単にカスタマイズできました。つまり、サイクルコンピューターと同じような画面表示設定を含めた機能全般が、このVeRunという腕時計で完結するといったイメージです。

正直、これ一つあればサイクルコンピューターなしでもログやデータ収集は事足ります。実際に通勤時は数値を見ることも少ないのでVeRunだけとなり、サイクルコンピューターは使用しなくなりました。簡単な話、「え? もうこれ(VeRun)だけでいいじゃん!」ということです。既にシーズンオフとなりましたが、シクロクロスをされる方にもおすすめですね。

※運用上のコツ: サイクルコンピューター(BiNAVIなど)とVeRunを同時に起動するとログが重複してしまうので、どちらで記録するか選ぶのが運用のポイントです。

圧倒的な視認性とビルドクオリティ

1,500ニットのAMOLEDディスプレイは、とにかく明るく綺麗
晴天下の屋外でも、手首をわずかに傾けるだけで反射を抑えられ、視認性は抜群です。
SNSやWEBなどでVeRunを見たときに、「さすがにこの画面ははめ込み画像(合成)だろう」と思っていたのですが、あれは本物だったのかと思うほどです。

40代半ばに突入し、近視に乱視、さらに老眼が始まり、モノを見る際に「見えにくい」ということが地味にストレスになっていたのですが、これほどまでにハッキリ見えるというのは非常に好印象です。

バッテリー性能に大きな不満は感じない

睡眠スコアやHRV、歩数計やカロリー表示など様々なデータを収集したいため、基本的に「24時間身に着けるもの」として考えた時、バッテリー性能は非常に重要な要素ですよね。

先行する大手スポーツウォッチブランドを意識して作られていると思いますが、「後発とはいえ、極めて優秀」というのが率直な感想です。
サイクルコンピューターでもバッテリーの持ちに定評のあるiGPSPORTですが、VeRunもハッキリ言って大きな不満は感じませんでした。

  • 日常使い: 初日に24時間フルに触り倒しても、バッテリー消費はわずか10%でした。GPSは高精度設定(その他「スマート」や「省電力」といったモードが選べる)、画面は傾けた時だけ15秒表示するという、割と多くの方がするであろう設定での結果です。
  • GPS+心拍数稼働時: 片道45分の自転車通勤(GPS駆動+心拍数表示+画面常時表示)で約5%の消費。通勤往復+丸一日使用して20%減るかどうかです。

ドックと接続しているのはUSB-C。

満充電なら、ハードな一日を過ごしても「途中で切れる」不安は皆無。
また、USB-C+専用のドックで、1時間あれば30%から満充電まで回復するスピード感も助かります。

サイクルコンピューターとの高い親和性

冒頭で「通勤においてはサイクルコンピューターが不要になった」とお伝えしましたが、ルートナビ機能やiClimb 3.0というヒルクライム向けの情報表示など、サイクルコンピューターだけが持つメリットが多く存在するのも事実。だから休日のライドでは、サイクルコンピューターとVeRunを併用して使ってみました。

フル充電してから3時間ほどトレーニング。心拍計として使用してバッテリー残量は95%。

「iGPLink」機能を使えば、VeRunで計測した心拍データがサイクルコンピューターに表示されます。今まではアームタイプの心拍計を使用していたのですが、それがVeRunに置き換わりました。

過去に別の腕時計タイプで心拍数を計測した際、数値が低めに出ることが多々ありました。ロードバイクに乗るときは手首を動かすことが多いため、物理的にも安定して数値を拾うことが難しいのだと思っていましたが、VeRunはアームバンドタイプと比較しても心拍数値に大きな乖離はなく、精度も信頼に足るものでした。心拍計としてはそれほど期待していなかっただけに、これはうれしい誤算。「レースは胸バンドもしくはアームバンド、普段の通勤やトレーニング時はVeRun」という使い分けがスマートかなと思っています。

自転車だけじゃない多機能スポーツウォッチ

さらに自転車だけでなく、ランニングや筋トレ、縄跳びなど多様なワークアウトにも対応しています。

実際ランニングで使用してみると、こちらも心拍数や消費カロリー、平均ペースから歩幅、接地時間、左右接地バランスまで、必要なログはしっかり取れました。既にランニングをしている方には当たり前の機能かもしれませんが、「え? なんで左右の接地バランスまでわかるの!?」と驚きと共に、ちょっとランニングにハマりそうな気がしています(笑)。

アプリへの期待

走行ログから細かいアクティビティデータの閲覧はもちろん、月間目標の設定やトレーニングプランの管理、各種デバイスのバッテリー残量や表示項目の設定など、すべてアプリで一元管理が可能です。自転車用のライトやリアレーダーなどiGPSPORT製品を追加すればするほど、利便性は高まりますね。

私の場合は、アクティビティデータを「Strava」に自動転送させるように設定しています。iGPSPORTのアプリでも利用者との相互フォローは可能ですが、お互いのコミュニケーションやコミュニティ、情報共有といった面の機能は少なく、アプリのSNS機能に関しては「まだまだこれからかな」という印象です。

運動中だけじゃない、生活を変える「気づき」

スマートウォッチを使い慣れている方にはお馴染みかもしれませんが、改めて「地味に、でも確実にありがたい」と感じたのが日常のケア機能です。

「睡眠スコア」の衝撃

もともと睡眠時間が長い方では無いのですが、翌日まで疲れが残るということも感じていないため、「短時間でもしっかり眠れている」と思い込んでいました。ところがしっかり眠ったつもりでも、データを見ると睡眠スコアが低くてびっくり。思いのほか「浅い眠り」の時間が長く、自分のコンディションを客観的に見直すきっかけになりました。

家族に優しい「振動アラーム」

今まではスマートフォンのアラームを使っていたのですが、VeRunのアラームに切り替え。目覚ましタイマーを「振動のみ」に設定することで、確実に起きられるのはもちろん、家族と生活リズムが違う場合でもアラーム音で周りを起こさずに済みます。こうした細かな機能が、長く使い続ける理由になりますね。「まだみんなが寝ている時間に起きて朝練に行く」という朝型のサイクリストの方にも非常におすすめです。

デメリットもしっかり伝えます

常時身に着けることの弊害

さまざまな数値をデータとして蓄積するためには、常時着用が必要になってくるわけですが、5月なのに気温30度を超える日が出始めた今日この頃、汗をかく暑さになってきました。そのまま24時間使い続けた結果、バンド部分にちょっとした発疹ができてしまいました。VeRunも腕も洗って清潔に保ち、しばらく外す時間を設けることですぐに改善しましたが、肌の弱い方は夏場の運用に注意が必要かもしれません。さらにもう一点の問題が日焼けです。日焼け止めを塗っているとは言え、VeRunをつけていた部分だけがクッキリ白い状態になります(笑)。

画像ではわかりにくいが、実際はもっとわかりやすく色が違う。なんだか恥ずかしいからVeRunを外せない。

左利きの人は使いにくい?

VeRunの各種ボタン類は画面の右側についています。つまり、そもそも右利き(左腕に時計を巻く人)が使いやすいような設計です。私自身は右利きですし、腕時計は普段から左腕にするので気にしていませんでしたが、前述の発疹が出来た時に右腕に着け替えた際、「あれ? これは少しボタンが押しにくいな」と思ってしまいました。 もちろん画面タッチでも動作させることは可能ですので、そこまで不便ではないかもしれませんが、一応気になったところとして記しておきます。

スタッフ総評

GPSスポーツウォッチで先行するGarminのようなトップブランドは、機能やアプリ面、そしてデザインやUI面でも素晴らしい完成度ですが、既にサイコン等でiGPSPORTのエコシステムを使っているユーザーにとっては「かなりアリ」な選択肢だと思います。また、そうでない方や、初めてこのようなスポーツウォッチを検討している方にとっても「十分アリ」な一本です。

その理由は、コストパフォーマンスが非常に優れているからです。

「コスパ」という便利な言葉は、時としていろいろなものを見えなくしてしまいます。「ただ単に安いだけではないのか?」「本当に価格に見合ったパフォーマンスを発揮してくれるのか?」が大事ですよね。今回一通り使ってみて、欲しい機能が網羅されており、利便性も良く、デザインもまずまず。総合的に見て、「コストパフォーマンスが高い」と判断することができました。

「若さだけではカバーしきれなくなってきた……」と痛感している私ですが、 怪我なく長くスポーツを楽しむための「パフォーマンスの可視化」として、VeRunはまさに賢い選択肢。この夏、新しい相棒と一緒に走り出してみませんか?

■ VeRun 製品スペック

  • 価格: ¥33,000(税込)
  • カラー: ブラック、グレー
  • ディスプレイ: 1.32インチ AMOLED(最大1,500ニット / 466×466)
  • 寸法: 45.3×45.3×12.3mm
  • 重量: 本体32.5g / バンド装着時47.6g
  • 素材: Corning Gorilla Glass 3・高強度ポリマー
  • 接続: ANT+ / Bluetooth 5.2
  • 防水性能: 5ATM
  • GPS: マルチバンド・マルチGNSS(GPS, GLONASS, Galileo, QZSS, BeiDou)
  • バッテリー駆動: 日常モード 最大14日間 / GPSモード 最大16〜34時間

【主な機能】

    •  22種類のスポーツモード(ライド、ラン、スイム、筋トレ、縄跳び等)
    • ランニングフォーム詳細分析(ピッチ、ストライド、接地時間等)
    • コンディション管理(心拍、HRV、血中酸素、ストレス、睡眠分析)
    • ルートナビ機能、スマート機能(音楽操作、スマホ探索等)

当店で取り扱いのある商品ですので、実機の質感や操作感は、ぜひTHE BASE店頭にてお確かめください!皆さまのご来店を心よりお待ちしております。